悩まない人になるには

心を知るにはまず「意識」の段階を知る必要があります

みなさん様々な悩みを抱えてらっしゃいますが、その悩みを根本から改善するには「心の整理」をしないといけません。そうしないと、次にまた何か問題が起こった時に、同じように悩みに心が一杯になり苦しむことになってしまいます。

心を整理するにはまず、意識の段階というものを知る必要があります。人の心はひとつではありません。3つの層が折り重なって複雑に絡んでいます。これを理解して冷静に観察を行わないと、悩みが複雑化し問題を難しくします。

その3つの心の層とは「顕在意識、潜在意識、集合意識」です。この3つが入り混じって人の心を形成していると考えて下さい。

では、ひとつずつ解説していきます。

顕在意識とは?

顕在意識とは、私達が普段「お昼はあれ食べよう」「次の予定は○時だからもう用意しよう」など、生活をする上で頭に浮かぶ考え(意識)で、1日のほとんどをこの顕在意識で生きています。「あの人によく見られたい」とか「給料の良い会社に行きたい」「子供を産まなきゃ!」「持ち家を持たなきゃ!」なども顕在意識の考えです。

ついネガティブに考えて悩みを増幅してしまうのも顕在意識です。顕在意識はよく「人間脳」「社会脳」「理性」と表現されます。

こちら脳の断面図です。手書きなので荒くてすみません(汗)この図のピンク色の部分が「大脳新皮質」で、ここが社会に適応した思考を生み出す「顕在意識」です。

社会生活を営む上でとても大切な意識なのですが、この意識だけで生きると本能を生きる機会が減り、とても窮屈で狭い範囲で生きることに繋がります。その結果「なんとなく生き辛い…」「なんか面白くない」という不満が溜まりやすいのも顕在意識を使った生き方です。

でも、この顕在意識は子供の頃からそれを使って生きろと学校や親に教わって育つので、大人になる頃には顕在意識でしか生きられない人がほとんどです。よく「社会のレールや親の用意したレールに乗って生きる」と言いますよね?あのレールとは顕在意識のことです。顕在意識は常識や規範で形作られるものなので、その意識を元に生きると、どうしても社会や親の教えの外には出られません。

窮屈で面白くない理由がこれでわかりますよね?人も本来は動物ですが、動物として生きることを許されず、人間という枠の中で小さく生きることを意味するのですから生き苦しいのは当たり前です。

顕在意識は社会の中で生きていくには重要なものですが、幸せを生む本能的な生き方から離れてしまう意識なので、できれば少し距離を置く必要があります。

潜在意識とは?

潜在意識はみなさんも一度は聞いたことありますよね。潜在意識は実はとても重要な意識で、幸福に生きるにはここを積極的に使っていく必要があります。「動物脳」「原始脳」「本能」「心」という言われ方をします。

先ほどと同じ画像ですが…

潜在意識は脳の大脳辺縁系の部分(水色の部分)から湧き出す感情のことを指します。

人の意識の中で、顕在意識はわずか5%、潜在意識は95%を占めると一度は聞いたことがあると思います。しかし顕在意識で生きると潜在意識はほとんど使われることがないので、90%以上の意識を使わずに人は生きていると言われています。すごくもったいないことです。

潜在意識は動物の本能が格納されている脳から出る意識です。食欲、性欲、排泄欲、安全を求める心、純粋な発展を望む心、楽しく生きたい心など、動物が健やかに安心して発展していける環境をいつも欲しがっている意識です。

でも潜在意識の考えは、顕在意識のように言葉では浮かんできません。では、どんな状態で浮かんでくるかと言うと「感情」です。

赤ちゃんや、まだ言葉が充分でない小さい子供を思い出してください。お腹がすいたから泣く、お母さんを見て笑う、楽しそうなおもちゃがほしいと言って泣く、お気に入りのおもちゃで嬉しそうにいつまでも集中して遊ぶなど、言葉がまだない人間が表す感情、それが潜在意識の表現です。

大人もこれをやれば潜在意識を使っていることになります。大人は子供とは違って、自分で行動したり人に的確に伝えることができますので、泣いたりただ笑うのではなく、その気持ちを察知したら早めに自分で行動するということです。

お腹がすいたなら自分で都合をつけて食べる、好きな人には好きっていう、または愛情を自分なりに示す、欲しいものがあれば買う、夢中になって時間を忘れるような趣味に時間を割けるように工夫するなど、意思を持って自分でクリアしていきます。こうやって文字にすると簡単なことなんですが、これが出来ない人が結構いるんです。

つい顕在意識で考えて、お腹すいたけど仕事中だから我慢しよう、好きな人に気持ちをぶつけて嫌がられたら傷付くな…、欲しいけど高いから我慢しよう、仕事が忙しいから趣味は無理だ…と考えてしまうんですね。これを続けていると潜在意識(本能)は萎縮してほとんど機能しなくなります。

こうなると動物としての生き生きとした感情も奪われ、人間の小さなモラルの中でしか生きていけなくてそれが大きなストレスとなり、やがて心を病んでいきます。

心を病む仕組み

潜在意識が素直な感情を発する
   ↓
すぐに対応してやれば機嫌がいい(心が落ち着く)
   ↓
しかし顕在意識の邪魔が入り実行できない
   ↓
潜在意識に不満がたまる(心が不安定になる)
   ↓
不満(ストレス)がたまりすぎると感情をなくして心が病んでくる

感情をなくすと、それを処理して気分良くなるというきっかけもなくすことになります。いつもモヤモヤとダークな感情が渦巻いて、何かの出来事をきっかけにそれが表に噴出して、人間関係などに問題を発生させてしまいます。表に出せる人ならまだいいですが、出せない人はダークな感情を還元して顕在意識でさらに増幅して潜在意識に溜め込んでしまうので、心を病むスピードは早くなります。

潜在意識が萎縮してしまうともう一つ問題があります。

次にお話する集合意識と関係してくるんですが、潜在意識はその集合意識からの恩恵を感知する受信機でもあるんですが、潜在意識が萎縮すると感知が出来ないので恩恵を受けにくくなってしまいます。

集合意識からの恩恵とは「運気」です。運の巡りが良くなる秘密は集合意識にあります。運気は仕事、恋愛など大事な場面で必要になってくるものです。それを感受できないのは、風のない海で進行が非常に遅くなる船のような人生になることを意味します。

では、次にその集合意識を見てみましょう。

集合意識とは?

集合意識とは「超意識」とも呼ばれている、人間の外の意識のことです。人の頭の中にあるのではなく、自分の外にあると思って下さい。人間が思い通りにすることはできない意識です。「あの世、天国」の霊的な意識です。

図にすると集合意識のイメージはこうなります。顕在意識で考えたことが潜在意識に浸透して願いが刻印されると、集合意識へ流れるというイメージ図です。

心理学者ユングは、潜在意識の底で河のように繋がっている地球上の生き物共通の「集合的無意識」があると提唱しています。ここまで来ると科学ではまだ証明されていませんので確実にあるとは断定できませんが、私達も普段、ちょこちょことその片鱗を体験しているはずです。

例えば、親族の誰かが亡くなる時に虫の知らせがあったとか、今日の晩御飯はカレーが食べたいなと思って帰ったらカレーだったとか、みなさんもこういったシンクロニシティ(偶然の一致)は経験があると思います。

ふと顕在意識で考えたことが潜在意識に伝わって、それが集合意識の大河に乗って自分や対象者に伝わったと考えることが出来るんです。以心伝心、テレパシーは集合意識を通して伝わるものです。

集合意識とはそういうものなんですが、ところでみなさんは「引き寄せの法則」というものをご存知ですか?引き寄せの法則とは、願ったものは必ず実現するという法則なんですが、これは実は潜在意識の法則とも言いかえられます。潜在意識の使い方が引き寄せの法則と呼ばれているんですね。

そしてこの引き寄せの法則は、集合意識の理論を理解しないと本心からは信じられないものです。願ったことが潜在意識に沈んで、やがて集合意識に流れて、第三者の意識を変えて人や物が集まってきて運が向上して願いが叶う、という流れを把握しないと心から信じるのは難しいのです。引き寄せの法則は疑うとふりだしに戻って、なかなか叶わないものですから。

心から願ってそれが次々叶えば、こんなに幸福なことはないと思いませんか?特に頑張らなくても、心から信じていれば叶うとしたら…潜在意識の願望もよく叶うようになるので、心が落ち着いてきます。

この3つの意識をどうやって使う?

みなさん「願望は社会で頑張って働いてお金を稼がないと叶わない」と思い込んでるから、それがストレスとなり、心が尖って、人のちょっとした一言や行動に腹が立ってしまうんです。そのお金さえも引き寄せられると思うとどう思いますか?少しは心が楽になりませんか?

心を楽にするにはまず集合意識の概念を知ること。人の意識は根底で繋がっていて、人に影響を与えてモノを目の前に出現させることは容易なことだと心から信じてしまうことです。

それを信じられたら、次は自分の頭の中の意識の改革です。顕在意識で思ったことを何度も何度も頭の中で反芻すると、それはやがて潜在意識に刻印されます。そして刻印されたものはやがて集合意識に落ちて、必ず叶う運命にあります。

もう一度この図を出します。

潜在意識に刻印されたものすべてが叶うんです。良いことも悪いこともすべて、です。ということは、ネガティブなことを刻印してしまうと非常にマズいわけです。これを防ぐには、顕在意識を変える必要があります。

顕在意識でネガティブなことを思い始めたら、即座に打ち消すようにして反芻しないようにしつけます。ポジティブなことはいくら反芻してもいいですよ。現実になれば嬉しいですから(^^)

そうして、ポジティブな願望を潜在意識に定着させることが出来たら、次は受信の構えで待ちます。上に出した図でいうと、赤色の矢印が受信の流れです。

何をがんばるでもなく、ふと頭に浮かんだことを顕在意識を使って、そのまま素直に実行することです。集合意識からの智慧は、歯を磨いている時にふと思いついたり、夢で見たり、人との会話の中で聞いた単語がヒントになったりして出現します。これを逃さず、キャッチしたら間違っててもいいから素直に実行することです。

ここで顕在意識に勝手に判断させてはいけません。顕在意識でネガティブなことを考えて、潜在意識の受信機能を曇らせてもいけません。とにかくいつも明るく考えるように顕在意識をしつけて、あとは潜在意識の欲求に敏感になっていれば願いは叶うように出来ています。

最初はなかなか難しいかも知れませんが、必ず出来るようになります。ネガティブに考えるクセは、たかだか顕在意識のクセにすぎません。顕在意識は5%しか使われてないのです。そんな貧弱な意識に支配されないで、より大きくて叡智に満ちた潜在意識、集合意識を生きるように心がけて下さい。

そうすれば、いつの間にか心は軽くなって、人の何気ない一言や行動に左右されなくなります。人からの影響を受けずに、独自の幸福を作っていく意識でこれからは生きていきましょう。